関節拘縮は非常に厄介

関節拘縮を簡単に説明するならば
関節が固くなってしっかり動かない状態のことです。

骨折や捻挫などの外傷後に起こるものや
脳疾患による麻痺で起こるもの、
変形性関節症やリウマチなどの関節疾患で
起こるものなど原因は様々です。

もちろん、程度の違いもそれぞれで
マッサージやストレッチで改善できるものは
筋肉由来の比較的軽度なものですが、
骨の変形や時間の経過した軟部組織の
瘢痕・癒着によるものなどは
拘縮が強度で大きな改善は非常に難しいと思います。

関節が十分に動かなくなると
その関節を動かす筋肉が満足に働けないので
筋力は低下していきます。

筋力が低下すると少しの運動でも痛みを誘発します。

痛みがあるから動かすのを無意識で
避けるようになります。
動かさないためにその関節はどんどん固く
動く範囲も狭くなっていきます。

結果的にその関節が十分に動かないため
他の関節でカバーして、無理をすることとなり、
あらゆる痛みの原因になることがあります。

というのが非常に大まかですが
関節拘縮の厄介なところです。

上記のような原因のはっきりした関節拘縮ではなく、
自覚症状がない比較的小さな動きの制限でも
腰痛や肩の痛みに発展することもあります。

痛むところと違うところを治療することで
症状が改善することもありますので
そういった異常を見逃さないように
治療に努めてまいります。